2024日12月6日(金)18:00-19:00に東京MXテレビで放送されるニュース番組「堀潤 Live Junction」で,シリアスゲームに関する学生たちの研究成果が紹介されました.
取材は2024年11月25日(月)に数理情報工学科の古市研究室で受け,古市先生をはじめ,日本大学理工学部の松野裕先生と粟飯原萌先生,近畿大学の島崎敢先生や防災減災アプリ等の開発をしているアールシーソリューション株式会社等と共同研究している防災に関するシリアスゲームの成果を中心に,開発した学生(東京大学大学院,日本大学大学院理工学研究科,工学院大学の元学生)の皆さんに研究室に集まっていただいてインタビューに対応しました.当初第9回シリアスゲームジャムに番組のレポータさんは興味を示していましたが,次第にシリアスゲーム全体に興味を示し,最後は「なぜ社会一般でゲームはネガティブなイメージを持たれているのか?」という質問に対して,古市先生は回答されていました.番組中では,他大学における類似した活動も紹介されるようです.
なお,番組中で紹介されるシリアスゲームジャムで制作されたゲーム一つとして「さけべ」が登場しますが,このゲームはTANOTECH社のゲームTANOに試験実装されています.
数理情報工学科では3年次の4月に研究室配属が行われます.古市研究室への配属を希望する学生は,研究室を訪問する際にポートフォリオ(ゲームに限らず,これまでに開発したプログラム,グラフィックデザイン,イラスト,マンガ等何でも自分の成果を含めたもの)を持参してください.研究室見学を目的として訪問する場合は手ぶらで構いませんが,配属を希望する場合に2回目以降の訪問する際は必須です.面談の後選考し,定員の範囲内で2025年4月22日(火)までに内定通知を出します.
2025年4月の3年生配属受け入れ人数は,約4人を予定しています.昨年度までの配属に関する詳細が参考となります,こちらをご覧ください.
配属に関する問い合わせ等は,配属問い合わせフォームをご利用ください.
SNSマーケティングにおける情報の発信法に関する研究の一環として,マンガによる情報発信の実験を大学院生が開始しました.全21話ですが,4月21日はまだ第4話です.興味のある方は,続きも含めてご覧いただければと思います.
日本デジタルゲーム学会第15回年次大会が松山大学で2025年2月21日に〜23日に開催され,3年生の学生達が日本・オランダ共同で開発したシリアスゲームの新作MMMとCLiQを22日に発表しました.
ソーシャルメディアを介して流れてくるフェイク情報は,偽情報(dis-information,他者に害を与える意図のある事実ではない情報),誤情報(miss-information,間違っているが他者に害を与える意図のない情報),害意情報(mal-information,正しい情報であるが害を与える目的でナラティブによる説得手法を使って発信される情報)から構成されます.一般的な人々が偽情報や誤情報を判断するのは,ファクトチェックの手法を適用することによって比較的容易ですが,害意情報の判断は非常に困難です.MMMとCLiQは,それらに対する対処能力の向上を目的としたシリアスゲームです.
古市研究室 3年生の杉﨑亮太君(メディアデザインコース)が映画「アンダーニンジャ」の3Dプロップモデラーとして制作に加わり,2025年1月24日に公開されました.杉﨑亮太君は昨年CGワールド作品ギャラリに作品が掲載された他,「魔法使いの夜×Fate/Grand Order コラボレーションイベント告知PV」の教室が破壊されるシーンを担当したり,MILLENNIUM PARADEの新曲「KIZAO」のMVで3Dモデラとして活躍しましたが,映画を担当してエンドロールに名前が加わるのは今回が始めてのこと.受験生の皆さんは,受験が一段落したらぜひとも映画館でご覧下さい.
杉﨑亮太君が所属するメディアデザインコースでは,2年次からCGデザインやアニメーション等を学び,3年次にはチームでゲーム制作を行います.また,数理情報工学科では3年次から研究室に配属し,チームでシリアスゲーム等のソフトウェア開発を行います.大学で学んだことを社会に出てから応用するのはあたりまえですが,杉﨑君のように在学中に成果を作品の形式で応用したり,学会発表をする学生が多いのが,数理情報工学科の特長です.
NHKのテレビ番組「沼にハマってきいてみた」(Eテレ)に,日本大学生産工学部 数理情報工学科の古市研究室が登場します.同番組は「沼」にハマった10代(“ハマったさん”)が主人公のトーク・バラエティー番組で,宇宙(天文学)やダンス(ロカベリー)やスポーツ(パルクール)等,何かにハマった10代の若者に着目してその真髄をハマ・オカモトとサーヤが追求することで知られています.古市研究室が登場する回のテーマは,ニッポンの芸能「神楽」です.
神楽といえば,幼い頃から備中神楽を習得していた東京ホテイソンのたける氏が有名で,芸風にも神楽の要素を導入しています.当日は,番組中のコーナ「ぬまラボ」をたける氏が担当します.
たける氏が訪れるのは,シリアスゲームの研究にハマった大学生と大学院生が集まる研究室として知られている古市研究室,学生達が開発したシリアスゲームを体験した後に,古市研究室では一体何がはじまるのか...?
当日のゲストはアイドルグループ≠MEの落合希来里さん,古市研究室と落合さんがどのように番組中で対峙することになるのか,お楽しみに!
スタジオでの収録後(左)研究室での収録時(右)
NHKの番組ページより引用
3年生の杉﨑亮太君がこの夏休み中CG担当の一人として制作に取り組んでいたMILLENNIUM PARADEの新曲「KIZAO」のMV (Music Vdeo)がこの度公開され,公開後4日で視聴数が220万回を超えました.
杉﨑亮太君は先日CG-WORLDでも活躍したメディアデザインコースの所属で,今回担当したのはMV中の背景となっている混沌とした東京のビル群の一部ですが,MILLENNIUM PARADEのコンセプトである「KONG TONG TOKYO(混沌東京)」と実にマッチしています.皆さんもYouTube上の動画をご覧いただき,CGの可能性に興味を持っていただければと思います.なお,動画末尾のエンドロールの一番最後右下に,RYOTA SUGISAKI が CG Artist 5人の一人として書かれているので,探してみてください.
なお,杉﨑君は今年「魔法使いの夜×Fate/Grand Order コラボレーションイベント告知PV」の教室が破壊されるシーンも担当しました,以下の動画もご覧ください.
NHK総合の番組「所さん!事件ですよ」に古市先生が出演しました(NHK総合2024年9月28日(土)18:05-18:35).
これまで古市先生は「歴史探偵」等歴史番組に出演する事が多かったですが,今回は初の情報バラエティ番組への出演,テーマは「様変わりする“ゲーム”」です.ゲームの持つチカラが,わかりやすく紹介されます.
番組名:所さん!事件ですよ 会社でマージャン講習会!?様変わりする“ゲーム” 放送局:NHK 総合 本放送日時:2024年9月28日(土)18:05〜18:35 再放送日時:2024年10月3日(木)23:00~23:30 ※インターネット配信のNHKプラスあり ただし,以下の各地域では本放送日時での放送はありませんので ご注意ください.再放送日時またはNHKプラスでの視聴をお願いします. 関西地方(大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山、三重) 九州地方(福岡、長崎、大分、佐賀、宮﨑、熊本、鹿児島、沖縄)
今回番組が対象とするのは,近年様々な分野で使われるようになった「ゲーム」.本番組が2015年に開始した時の番組名は「所さん!大変ですよ」,この時から数えると既に番組では330を超えるテーマが扱われてきましたが,ゲームは今回が初めて.所さんと木村さんの司会により,番組中で取り上げられるゲームに関する専門家としてはプロ麻雀士の松嶋桃さん,筑波大学でe-sportsを含む体育科学が専門の松井崇先生に加えて,シリアスゲームの専門家として古市先生がコメンテータとして出演します.
我が国では近年ゲームの持つ様々な力(人の知的好奇心をあおるチカラ,人を夢中にさせるチカラ等)をそれぞれの分野で活かそうとする方が増加しており,本番組ではそのような利用例がいくつか紹介されます.今後,もっと多くの分野,特に教育や会社の研修分野でこのチカラが利用されることを,番組に出演してこれまで以上に感じましたと,古市先生は番組出演後に言ってました.
ユトレヒト芸術大学の学部3年生Bryan君が,数理情報工学科での5ヶ月間のインターンシップを開始しました.
数理情報工学科には様々な国の学生が数理情報工学を学びにやってきますが,オランダからはシリアスゲームの構築法を学びに来る学生が多く,今年はユトレヒト芸術大学から学部3年生のBryan君が9月から古市研究室にやってきました.
これから5ヶ月間で「メタ認知能力の向上」を目的としたシリアスゲームの開発を行い,来年2月または3月の情報処理学会または日本デジタルゲーム学会での発表を目指します.
日蘭5人のチームで完成を目指す「メタ認知能力の向上」を目的としたゲームは,SNS上に混在する偽情報,誤情報,害意情報に加えて,プラットフォーム側に設置されたレコメンデーションアルゴリズム等により形成されたフィルターバブルやエコーチェンバ等,意図的に個人または集団を対象として各種認知バイアスを駆使して偏向した内容に加工されて発信される情報に対する対処能力を高めるためのゲームとなるそうです.ただ,課題がシリアスなため面白いゲームにするのは難しいですが,これを如何にして若者達が興味を持ち夢中になるゲームとするか,日蘭の若者達のアイデアが楽しみです.
都内で開催された第15回アジア民主主義研究ネットワーク(ADRN)ワークショップに出席し,アジア各国の民主主義がSNSを介した影響工作等により脅かされている現状とその対処法について各国の委員と情報交換しました.
発表の中で最も具体的な活動を行っているのは慶應義塾大学の3年生が中心となって開発と普及活動を行っている Ray's Blog. NHKをはじめ,様々なメディアでも紹介されているのでご存知の方が多いかもしれませんが,SNSの現状を反映した情報リテラシ教育用方法として,とても有効と思われます.国内だけでなく,世界的な規模での普及を目指している点が素晴らしいと思いました.
3年生杉﨑亮太が250時間かけて制作した作品 "ScifiDeco"が,CGWORLD (Vol. 321) 8月号の個人クリエイター作品ギャラリーで選ばれ,掲載されました. 杉﨑君はプロを目指して現在技を磨いてますが,大学では3年生の仲間たち4人でチームを組み,シリアスゲームの開発を進めています.
2024年8月6日(火)に説明会の開催が決定,ゲームをプレイすることの好きな学生は,この機会に創る側のチカラをつけると将来何かとタメになります.初心者歓迎,1年生大歓迎,TAが付きます.高校生も参加する他,中学生の参加も期待されています.イラストの作成やホームページの作成ができる学生は,特に重宝されます.ゲームデザイナー(ゲームの企画を担当する人)はもちろん,リサーチャー(テーマについて調査する人)やパシリ(チームの潤滑油役)も大歓迎!!
第10回シリアスゲームジャム説明会(オンライン) ※事前登録不要 〇日時 2024年8月6日(火)の18時から(JST) 〇参加対象者 ・シリアスゲームジャムに参加する方 ・参加を検討している方 ・シリアスゲームジャムに興味のある方 〇内容 ・シリアスゲームジャムに関する説明 ・リアスゲームジャムの特徴 ・テーマについての説明 ・これまでのシリアスゲームジャムの紹介 ・質疑応答 〇参加方法 ※予約不要,直接以下のURLにアクセスしてください Zoom ミーティング https://nihon-u-ac-jp.zoom.us/j/83462608418 ミーティング ID: 834 6260 8418 パスコード: 166006 ※注意 パスコードの入っていないURLですので,参加の際にはパスコードを入力してご参加ください. 時間5分前から待機室を開ける予定です.
2024年6月3日(月)20:00-21:00 に,古市先生と粟飯原先生(現在理工学部助教)がYoutubeライブ「SQOOL加藤のゲーム研究室」に出演し,大学でゲームを研究する意義と魅力をお伝えしました.
当日のライブ記録動画(アーカイブ)はこちら↓から(続くページで)ご視聴ください.
福島地方限定ですが,NHK総合で「歴史探偵 戊辰戦争と会津の戦い」が2024年9月20日(金)19:57-20:42に再放送されます.一回目の放送は2024年5月29日(水)22:00-22:45,生産工学部数理情報工学科の古市特任教授,理工学部精密工学科の粟飯原助教(生産工学部の出身).国際関係学部の淺川教授らが出演しました.これまでの番組では,「シミュレーション開始!」の1声は古市先生が放ってましたが,今回は松廣香織アナウンサーが発声.新政府軍と会津軍の市街戦の再現部分を担当しました.
■番組名 「歴史探偵 戊辰戦争と会津の戦い」 ■放送日時 (再々放送) ・2024年9月20日(金) 午後7:57〜午後8:42 NHK総合 福島地方 (再放送) ・2024年6月4日(火) 午後11:50〜午前0:35 NHK総合 全国 (本放送) ・2024年5月29日(水) 22時00分~22時45分 NHK総合 全国 ・国際放送(NHKワールドプレミアム):本放送と同時間 ・NHKオンデマンド:1年配信 /NHKプラス:1週間配信 /Tver:1週間配信 ■番組紹介 俳優・佐藤二朗ひきいる「歴史探偵社」が今回調査するのは「戊辰戦争の中でも激戦の一つ,会津の戦い」です.詳細は番組のホームページをご覧ください.
第9回シリアスゲームジャム(SGJ9)が2024年3月5日〜7日に日本大学理工学部駿河台キャンパスのタワースコラで行われ,3日間の会期を終えて7つのシリアスゲームが開発され, インディーゲームの配信サイトitch.ioで公開された.
今回のシリアスゲームジャムSGJ9のテーマは「防災」.わが国は大規模震災の発生が多く,防災や減災に対する関心は高いものの,備えが十分できていない人が一定数いる.そこで,SGJ9ではゲームのチカラを防災に対する備えへの関心向上に活かすことをテーマとし,3日間でシリアスゲームを7本制作するのを目標として35人が参加した.前回の第8回シリアスゲームジャムの参加者が25人だったのと比べ,今回は10名多い.一番多かった時は第2回シリアスゲームジャムの50名だったので,規模としては中規模であったといえるであろう.
毎年この時期に数理情報工学科の学生は各地で行われる学会で日頃の研究成果を発表します. 2024年2月23日〜25日に大阪樟蔭女子大学で開催された第14回日本デジタルゲーム学会年次大会では,ゲーム開発やゲーム研究を行う全国の研究者と学生が集まって成果を発表,古市研究室からは3年生2名が参加して「認知的不協和理論に基づく行動の習慣化達成アプリの試作」というタイトルで発表しました.
シリアスゲームとは世の中の課題解決を目的としたゲームのことです.数理情報工学科メディアデザインコース3年生向けの講義「ゲームプログラミング及び演習」では,基本的なゲームプログラミングを学んだ後,チームを編成してシリアスゲームを制作して世界に発信する技術を学びます.2024年2月にコロナ社から出版された「シリアスゲーム」では,わが国を代表するシリアスゲームの研究者5名により,シリアスゲームの定義や様々な分野での応用事例,開発法等についてまとめました. 数理情報工学科の古市昌一先生が担当した第5章の構成は次の通りです.わが国ではまだ少ないシリアスゲームの開発者を目指す学生の皆さんには,ピッタリの一冊です.
第5章 シリアスゲームの開発方法 5.1 シリアスゲーム開発方法普及の重要性 5.1.1 ソフトウェア工学とゲーム開発 5.1.2 一般的なゲーム開発とシリアスゲームの開発の相違点 5.1.3 シリアスゲーム開発プロセスSGDP 5.2 シリアスゲーム開発の実際 5.2.1 開発者自ら課題に対して調査を行う場合 5.2.2 ユーザーと専門家の協力を得て開発する場合 5.2.3 専門のSEと共同で開発する場合 コラム:シリアスゲーム命名クラーク・アプト博士 5.3 シリアスゲーム開発法の普及活動:シリアスゲームジャム