Research Topics研究紹介

 

2017年10月16日(月)~18日(水)に中国・吉林省・長春の吉林動画学院(Jilin Institute of Animation)で国際ゲームジャムが開催され,数理情報工学科からは4年生の学生2名と教員1名が参加しました.参加者はアジア4カ国(中国から3大学,韓国から2大学,シンガポール及び日本からは各1大学)の7大学から55人の大学生が集まり,それぞれ必ず3カ国の学生を含むように各自が全部で10のチームを編成し,48時間でシリアスゲームを10本制作しました.与えられたテーマは「Games for Health -10歳以下または65歳以上-」,中国でもシリアスゲームに対する関心がオランダや韓国と同様急速に高まっている様子が伺えました.

数理情報工学科の新井恒陽君が編成したチーム Whale は中国人3人(プログラマとアーチスト),韓国人2人(ゲームデザイナとアーチスト),日本人1人(プログラマ)とスキルがバランス良く編成され,二人で協調してプレイするシリアスゲーム We Tap を開発,優秀賞(銀賞)を受賞しました!もう一チームは日本人1人(プログラマ)以外中国人5人と韓国人1人でしたが,アーチストが4人集中したのが敗因となり,受賞を逃しました.

チーム Whaleによる受賞者プレゼンは,吉林動画学院の教職員1,000名を前にして,中国人の学生が中国語で行いました.なお,この学生も含めて中国人の学生2名は英語がとても流暢でビックリしました.

参加者全員による集合写真

教員だけによる集合写真

開催会場となった吉林動画学院は2001年に創設された中国では珍しい私立大学で,アニメーションとゲームを学ぶ芸術大学としては世界でも一番規模が大きことで有名である.広大なキャンパスの各所には巨大な芸術作品が点在し,学科のビルに入った所にある広大な博物館兼展示室には,円形スクリーン・4Dスクリーン等で学生の制作を上映していた.なお,本国際ゲームジャムは吉林動画学院と(社)韓国モバイルゲーム協会(会長ファンソンイク)とが共同開催し,審査員は中国での代表的なゲーム開発会社であるテンセント及びジュロン(祖龙娱乐)等の担当者が行いました.

数理情報工学科に例えると,ちょうど23号館に入った所に飾ってあるのがこれ,自自創造(自尊,自独,創新,創造)は日本大学の自主創造に類似している!中国のクリエイティブテクノロジ分野では吉林動画学院の産学連携はとてもうまく機能しているようでした.なお,左側上には4D影院と書いてあるが,日本でも最近は良く映画館に設置してある4DMX, 大学にこれがあるのは数少ないのではないだろうか.