2022年3月と4月に放送され,6月にも再放送されたNHKの特別番組「決戦!源平の戦い」が再々放送されることになりました.前回見逃した方も,既にご覧になった方も,是非ともご覧ください.
○再々放送日:2022年9月11日(日) 13:00~14:59
以下は再放送及び本放送時の記事内容です.
○再放送日:2022年6月11日(土) 13:30~15:29
NHKの特別番組「決戦!源平の戦い」がBS 4Kで先行して2022年3月31日(木)午前1:30~3:29(※3/30深夜),BSプレミアムでは2022年4月9日(土)午後9:00~10:59に放送されることが決まりました.同番組は2022年1月27日(木)にシリアスゲームとモデリング&シミュレーションの研究を行っている古市研究室(23号館102室)で収録が行われたもので,古市研究室で新たに開発した「FAiBS壇ノ浦の戦い」を用いて1185年4月25日の戦いを再現する部分で粟飯原先生と学生の川上智氏及び古市が登場します.歴史に興味のある方はもちろんのこと,大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をご覧になっている方は,ドラマとして表現された各戦いの内容が,同番組中では歴史と科学の力を使って詳しく説明・再現されます,ぜひともご覧ください.
古市研究室では人間の意思決定と行動をコンピュータ上で再現するためのメカニズムとして人工知能の応用を研究しており,応用分野の一つとしてTV番組の制作に協力して歴史上起こった様々な戦いをコンピュータ上で再現しています.これまでに再現した戦いは関ヶ原の戦い,三方ヶ原の戦い,本能寺の変,中国大返し,美濃大返し,長篠の戦い,黒船来航,鎌倉の戦い等ですが,今回番組でテーマとして取り上げるのは、平安時代末期の元暦2年/寿永4年3月24日(1185年4月25日)の壇ノ浦の戦いです.再現にあたっては,(株)構造計画研究所のartisoc Cloud(マルチエージェントシミュレーションのための開発環境)の上に粟飯原先生,古市と川上智氏(海上自衛官/古市研究室学生)でモデルを開発しました.
「FAiBS壇ノ浦の戦い」では,古市研究室として初めての試みとして,マルチエージェント方式による戦闘シミュレーションと,九州大学の山城先生と井手先生が実施した潮流シミュレーションとの連成(異種シミュレーション同士を連携統合すること)方式にチャレンジしました.マルチエージェント部分は粟飯原先生が担当,連成部分は古市が担当,モデリング部分は古市研究室の社会人ドクタ学生の川上さんが担当,約1ヶ月で開発しました. 結果については,放送を楽しみにしていてください.