今期,英国Univ. of SurreyのProf. Nigel Gilbertの社会現象に関するシミュレーションモデルに関する論文を多数皆さんに読んでもらいます.先生の著書「社会シミュレーションの技法」は日本語にも翻訳されてとても参考になりますが,残念ながら現在絶版のために購入はできませんが,図書館から借りて読んでください.
現代の映画等では,マルチエージェントモデルに基づくシミュレーションシステムを活用した映像制作が一般的となりました.以下の動画はそれぞれAI-Implant,Massive Prime及びKynapse AIというツールの利用例ですが,その他にも多数のツールが実用化されてます.今期のゼミでは,これら最新技術を勉強して,これらを超える新しいアイデアについてゼミでは発案します.
3月にサンフランシスコで開催されたGDC2009でのレポート(4gamer.netによる)は,ゼミで最大限に活用します.また,d’Arc(だるく)さんがまとめられたGDC報告会のレポートも参考になります.いずれは研究室での成果をGDCで発表できるようになりますので,企業の皆様からの応援もよろしくお願いします.
工学と芸術の融合による ”メディアアート” は,当学科のメディアデザインコースにおける研究テーマの一つとして今後期待されている分野の一つである.当研究室における研究成果のうち,マルチユーザタッチテーブルを用いた先進的ヒューマンインタフェースに関する研究は,おそらく”メディアアート”作品として発表できるものが多いと考えている.例えば,以下の動画はYAMAHAのTenori-Onを用いたDJmag's Marc '01'であるが,マルチユーザタッチテーブルを用いれば,もっと凄いのができるんじゃないかと,ウチの学生達は全員思ったんじゃないかな?
EC2007 (Entertaiment Computing)での発表も,メディアアートを工学的な視点でとらえた発表としてみると,我々の研究にとても参考になりそうです.
これはスゴイと,企業の方から本日のマイコミジャーナルで紹介されているPlanetInAction.comのShipを紹介していただきました.ここまでできるようになると,GoogleEarthとは気づかない人が多そうですね.数理情報工学演習ではShipsを分析し,これを超えるためのアイデアの創出を実施します.ここをクリックすると,GE上で実際に操船できます.陸上を航行することができるのはご愛嬌ですが,これでロッテルダム港から横浜港まで行けそうですね.
これぞリアルヒューマンインタフェースです.笑えます.これをメディアアート作品としてとらえれば,我が研究室での研究テーマとなるのかもですね.本研究室の学生諸君,ヨロシク!
Hi from Multitouch Barcelona on Vimeo.
今週のゼミで3年生の志甫君が一部を紹介してくれた2009年2月号のACM論文"Women in Computing Take 2"には,米国におけるCS(Computer Science)を専攻する女子学生数のこの10年間の変化が紹介されていた.
学部も大学院も,女子学生の数は着実に増大している.大学院の方が学部より多いのは,おそらく留学生が多いからであろう.僕がUIUCのCSへ留学していた時も,確かに女子学生は留学生の比率が多かった.いずれにせよ,学生のCS離れが続いている中で,女子学生が着実に増えているのは,CSにおける女子学生を増やすための活動を続けてきた関係者の皆さんの努力の賜物であろう.
我が生産工学部では同様の活動が行われていないのかと思っていたところ,女性教員の方々と女子学生が中心となって,「工学系女子学生をふやそう!キャンペーン」を実施しているのを先日知った.詳細内容はいずれ学部のホームページ上で紹介された後にここでも紹介しようと思う. 7月12日,8月1日及び8月2日に実施されるオープンキャンパスで,関連するイベントが行われるようである.是非とも,我々男性教員や男子学生もこの活動を応援したいと思う.
で,我が研究室を見渡すと,現在所属している10名の学生は全員男子.是非とも,来年は本研究室においても女子学生を増やそうキャンペーンを実施したいものである.
生産工学部の学生は,3年生の夏に2週間の生産実習(インターンシップ)を必須科目として実施する必要がある.理系の大学では,夏休みにインターンとして企業実習を行うのは珍しくないが,それを必須科目としている大学は珍しいらしい.学生によってはとても良い機会である半面,千名を超す学生を一度に送り出す大学側としては,なかなか大変そうである.
インターンシップといえば,昨年のアカデミー賞 Science and Technology部門を受賞した坂口亮氏は,慶應義塾大学の環境情報学部でCGや映像制作等を専攻していた3年生の時,デジタルドメイン社で1年間のインターンシップを体験し,卒業後はそのままデジタルドメイン社に就職した方だ.坂口氏は流体シミュレーションが専門で,Load of the RingやThe Day After Tomorrow等に出てくる洪水等のCG技術が評価されてアカデミー賞を受賞した.工学的に流体シミュレーションを行うと,いかに実世界で起こる現象とマッチしているかを再現できたか否かが,その手法の妥当性判断基準となる場合が多い.しかし,坂口氏の妥当性判断基準は「監督の指示したリアル性」であるとのこと.すなわち,監督が水流をこのコーナで曲げろと言えば,そのように振る舞うような流体をモデリングするということ.これはまさしく,モデリング&シミュレーションにおける妥当性確認方法として専門家の判断による,に当てはまる妥当性確認方法である.
坂口氏に関しては,CG-ARTS協会のHPで詳しく紹介(←ここをクリック)されている. また,坂口氏を紹介したWOWOWの番組「QUEST 探究者たち 坂口亮他」を研究室のシネマスクリーンで観られるので,本研究室の学生は是非とも一度観ておくこと.
現在演習でShadeを利用してますが,後期からLightWave 3D v9を利用できないか検討中です.30日間限定の体験版を現在利用できますので,希望する学生は古市まで声をかけてください.ライセンス管理の都合上,各自勝手に体験版をダウンロードしてラボ内のPCにインストールしないよう,注意してください.
※LightWave 3D等を用いた作品例としては,東京工芸大学の学生さんの作品例が我々の参考になります. 特に,森エリカ氏によるPANDORA'S BOXは,前々回ゼミで取り上げたAlice's Storry Telliingと融合させると大ブレイクしそうな予感がします.学生の皆さん,参考にしてください.
うちの学生なら全員熟知している南カリフォルニア大学Glen Centerで,本日からE3が開催されてます.各メディアのレポートを良く読んでおくこと.Ono Yokoにポールマッカートニー,リンゴスターと,今年のE3はスゴイ参加者の面々ですね.
また,同じ期間に台北ではCOMPUTEX 2009が開催されてます.各社から発表された最新GPUを搭載したグラフィックボードの動向には,学生の皆さんも興味大なことでしょう.
IntuiLab社は,マルチユーザタッチテーブルDiamondTouchの航空管制卓等への応用等を実施してきたフランスの会社である.フランス国内のTV番組で何度もDiamondTouchが紹介されたのは,IntuiLab社のおかげであろう.
今週LAで開催されているE3では,R.U.S.E.がIntuiLab社のIntuifaceというテーブルに対応した事がニュースとなっていたので,てっきりDiamondTouchへ対応したのかと思ったが,どうもそうではないようだ.IntuiLab社のホームページ等で確認する限り,Intuifaceはマルチタッチ機能を備えたテーブル型のインタフェースで,ユーザ認識機能は備えていないようだ.いずれにせよ,マルチタッチ機能に対応したPCゲームが市販されるようになった,というのはビッグニュースである.
日経2009年6月6日(土)夕刊で紹介されていた,文科省のサイトで人気の「深海ワンダー」は,子供たちに大人気のシリアスゲームのようです.画像がきれいですし,とても参考になります.