4年生の鈴木才智君が,千葉県情報システム・サービス協会CHISA主催による卒業論文発表大会で,数理情報工学科を代表する学生の一人として卒業研究の内容を発表しました.
オランダ・ユトレヒト芸術大学に滞在中の古市先生が,帰国に先立ってゲーム&インタラクションの先生方に最終講義を行ってきました.ユトレヒト芸術大学の学生は,3年生の2学期間,約10人でカンパニーと呼ばれるチームを組んでシリアスゲームを開発します.そのままシリアスゲーム制作会社を起業する学生も多く,2015年末にはオランダのゲームソフト制作会社が455社まで急増しました.
シリアスゲームがこれまで最も活躍してきた現場が,私が会社勤め時代に開発に携わった防衛・宇宙分野ですが,今後の応用が期待されるのが教育及び医療・健康・福祉分野です.その中でも最も実用化が進んでいるのが医療・福祉分野ですが,これまで私は日本国内でしか見る機会がなく,我が国ではまだシリアスゲームの現場での利用はこんなものかと思ってました.そこで今回訪れたのが南米で最大の医学部を有するサンパウロ大学医学部,そこのリハビリセンターを訪問してきました.日本ではおそらくリハビリセンタは大学病院と同じ場所に付属しているものが多いと思いますが(間違っていたらご指摘下さい),サンパウロ大学では大学病院とは全く独立した組織として存在する大きなセンターとして機能しているのに驚きました.
サンパウロ大学・学際領域インタラクティブ技術研究センタを古市先生が訪問し,バーチャルリアリテイ,医療・福祉工学技術に関する研究交流を行いました.サンパウロ大学と日本大学と学術交流協定(協定校)を締結している南米大陸の2大学のうちの一つです.日本大学を国内外に紹介する際,日本一学生数の多い大学ですと紹介して欧米の大学の方から規模にビックリされることが多いですが,サンパウロ大学ではこれが通用しません.なんと学生数は約95,000人,更に驚くことに大学院生の数が約45,000人と,学生数において日本大学を遥かに超える規模,そして大学院生の数からわかるように自他認める研究大学です.ちなみに,日本大学は2015年5月現在学生数が69,756人,うち学部生は66,956人,大学院生は2,800人です.更に驚くことに,サンパウロ大学は州立の大学ですが授業料はタダ,先生に聞く所によると,州外及び外国人も含めてタダのようです.その分競争率が大変高く,日本以上と同様に受験戦争は大変だとのこと.更に更に驚いたのは,日系人の学生比率が高く,20%を超えているようです.学内には日本の文化を伝える立派な日本会館があり,研究者の皆さん(特に医学系)にも日本の名前を持った方が多く,”百聞は一見に如かず”を訪問して痛感しました.
海外派遣研究員として各国の大学を訪問中の古市先生が,2015年10月29日にミシシッピ州立大学で講義を行いました.タイトルは"Serious Games, Design Process and Applications"で,数理情報工学科の学生が開発した多数のシリアスゲームをデモを交えて1時間講義しました.ミシシッピ州立大学とは今年6月に学術協定を締結し,共同研究を行っています.写真は共同研究の一環としてミシシッピ州立大学側が開発中のシミュレータで,間もなく数理情報工学科にもインストールする予定です.ミシシッピ州立との共同研究に興味のある学生の皆さんは古市先生まで問い合わせてみてはいかがでしょうか.
情報工学コース3年の木下君が今春より年末まで米国・オハイオ州ケント市にあるケント州立大学に留学中ですが,海外派遣研究員として各国の大学を訪問中の古市先生が,10月27日にComputer and Information Science(数理情報科学科)を訪問し,同級生の米国人の学生さんと3人で会食してきました.当日は18:00までWebデザインの講義だったためその後約3時間の会食でしたが,その間ずっと3人の会話は英語で,英語の上達振りを実感しました.秋学期(8月〜12月)は主として情報工学関連の講義を履修しているとのことですが,スタディメイトも沢山いて一緒に勉強しているようで,帰国後の活躍が楽しみです.なお,ケント州立大学と生産工学部とは学術協定を結んでおり,毎年生産工学部の学生がケント州立大学で2学期学ぶことができます.就職にもとても有利な海外留学制度,後輩の皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか.
この夏も,古市研究室では多数のプログラミング勉強会イベントを実施しました.その最終回「Java上級者講習会」を本日9月26日に実施し,参加者全員が今後はJavaでゲームを開発できるようになりました.なお,例年は下級生(1,2年生)の参加が多い古市研の夏イベントですが,今年は参加者は全員が3年生だったのが印象的でした.下級生の皆さん向けに,秋以降も初級講座を開催する準備がありますので,希望者は先輩方にリクエストして下さい.
2015年9月12日(土),東京お茶の水で米国大使館主催の米国留学フェア EducationUSA Expoが開催され,古市先生は出身校イリノイ大学のブースで説明を行いました.近年米国留学を目指す高校生及び大学生が増加しており,昨年度まで利用していた秋葉原の会場を今年はお茶の水に移しましたが,終日入り口で長い行列ができる程盛況でした.なお,古市先生が代表をしている「小山八郎記念奨学制度」の応募締め切りが10月30日と残す所1ヶ月となりました.日大をはじめ,国内のいずれの大学に在籍している日本人の学部学生が対象ですので,留学を目指して勉強中の学生の皆さんは是非ともご応募下さい.
数理情報工学科の学部4年生にとっての夏休みは,卒業研究を進展させるとても大切な期間です.古市研究室では東邦大学及び生産工学部のマネージメント工学科でコンピュータ・グラフィックス及びマルチエージェントシミュレーションに関する研究をされている4つの研究室と合同で8月31日(日)に中間発表会を実施しました.この合同イベントは2014年から始めたものですが,今年は学生が中心となって運営する等,他大学の学生との交流がとても良い刺激になっています.
去る6月に日本大学生産工学部とミシシッピ州立大学(MSU)とは学術協定を締結しましたが,これを受けてMSUから研究者の方が来日され,古市研究室では共同研究のテーマについて話し合いました.その結果,シリアスゲームの評価法及びマルチエージェントシミュレーションにおけるモデル構築法の2項目に関する共同研究がスタートすることとなりました.研究室の学生にとっては,今後英語を学ぶ良いモチベーションになるのではないかと想像します.
古市研究室の3年生学生は,全員この夏休みに企業で実習を行いました.その中の1社を先生が訪問,成果発表会を終えた後に行ったバーベキューの時の様子です.ここの会社はこの6年間毎年2~3名の学生がお世話になっており,これまでに卒業生が2名就職しました.学生2名は教育担当者の下で大変良い経験をしたようです.また,卒業生の2人も会社内でとても活躍されている様子でした.
古市研究室で開発するシリアスゲームには原則オリジナルの楽曲を用います.代表的なのはMU3 Tableですが,元々即興演奏を想定したテーブルのため,これまで楽曲がありませんでした.この夏休み,先生がMU3組曲の制作をはじめたので,その一部を公開します.
2015年8月1日(土),日本デジタルゲーム学会主催のDiGRA Japan 2015 夏季研究発表大会 が生産工学部で開催され,数理情報工学科の学生多数が日頃の研究成果を3件の講演及びインタラクティブセッションで発表しました.発表タイトルは"IEEE Std 1516.3 FEDEPのシリアスゲーム構築法への応用(古市先生他)","加齢に伴う動体視力の低下防止を目的としたシリアスゲームの開発(上中君他)","シリアスゲーム型学習用教材構築法の提案及び開発の取り組み(粟飯原さん他)"の3件で,特に粟飯原さんのインタラクティブセッションでの発表は学生大会奨励賞を受賞されました!更に,メディアデザインコースの学生多数が聴講し,他大学の学生及びプロのゲーム開発者の皆さんとの交流を楽しみました.
また,会場運営は総て数理情報工学科の学生約20名が実施し,名札等の制作,会場設営,受付,ユーストリームによる会場からの実況中継,会場管理等総て執り行うことができ,参加者の皆さんからは賞賛の声が挙がりました.
日本デジタルゲーム学会主催の夏季研究大会が来る8月1日(土)に本学部37号館で開催されます.古市研究室からは3件の発表を行い,インタラクティブセッションでは多数のシリアスゲームをデモンストレーションします.当日はオープンキャンパスを開催中(39号館)ですので,受験生とご子息・ご兄弟等をお持ちの会員の皆様は,オープンキャンパスもご見学いただければ幸いです.
学会の様子は,8月1日(土)10:00より第一会場及び第二会場からUstreamで中継します.遠方で学会に参加できない方は,UStreamによるライブ中継でご参加ください.
今週水曜日頃から突如として研究室内で学生達が企画したゲームジャム,昨日(2015年7月4日土曜日)と本日2日間開催したゲームジャムには5チームが参加して腕を競いました.優勝したのは「チームスズキ」による”GUGURE”,準優勝は「チームバステト」による”うさぎとカメ”でした.その他の作品「3D Shooting (チームWindows)」,「人狼(チームWhiteWolf)」,「SongSignGenerator(チームウエナカ)」も将来の可能性を秘めており,自分達で自ら企画したゲームジャムとしては大成功でした.