ながらくお待たせしてましたが,ボチボチと所属学生の一部がブログの発信を開始したようです.研究成果の経過発表等に利用するとともに,日々の研究生活の様子が紹介されるのではないかと期待してます.入口はこちらです.
前期の3年生ゼミ及び演習も残すところ3回となった.これまでの3ヶ月間,シリアスゲーム構築論や既存ゲームAIの調査等を行い,先々週はVR展での学外調査を実施したので,知識はもう十分である.
これから約半年かけ,学生達はそれぞれシリアスゲームまたは先進的ヒューマンインタフェースシステムをデザインし,構築して評価するところまで行う.
前期の最終講義である7月17日(金)で,シリアスゲームのデザインコンペを行う.「新規性のあるアイデア」,そして「社会に貢献するシリアスゲーム」に期待したい.
写真:2009年7月8日 学部3年生のゼミ風景
現在開発中のシリアスゲーム”パイレーツオブソマリア”のシナリオ検討中,UNTAR(国連訓練研究機構?)がソマリアの海賊発生マップを公開しているのを発見した.実際にマップを作成しているのはUNOSAT(UNTAR Operational Satellite Application Program)という国連の作戦衛星画像局とのことである.世界各国で発生している様々な緊急事態を分析したマップが国別に分類されて公開されており,シリアスゲームのシナリオ構築に活用できそうである.
研究室17台目のパソコンは,Intel Core i7で自作した.夏休み中に自分で組み立てようと思っていたところ,学生達が数名でアレヨアレヨという間に組み上げてしまい,自分の出番は全く無し.これまで,演習で利用しているVBS2(Virtual Battle Space)の表示画面は十分な解像度で表示できなかったが,これでサクサクそしてグリグリと動く仮想現実環境が実現できそうである.
Pirates of Somaliaの取材第2段として,本日(2009年7月26日)は横浜港へ海自による海難救助のデモを見学してきた.会場の横浜港大桟橋には海自の砕氷艦「しらせ」とイージス艦「きりしま」が停泊し,その沖合で多用途(魚雷等)支援艦「えんしゅう」及びヘリによるデモが実施された.
DiamondTouchを用いた協調型デザイン作業支援ソフトの一つとして,日本SGI社製のDesignCentral Imager(R)が本日届いた. 本ソフトは,例えばAutodeskやAlias Wavefront等のツールを用いて作成した車や航空機等の3次元モデルを,例えば「生産工学部の正門前に置いた時にはどのように見えるか」,「江ノ島の上空を飛行させたときのイメージは」等,いわゆるデザインレビューで用いられることを想定して開発されたソフトである.デザインデビューの現場では多数の考えを持った人々がその場に集まり,指で操作することによって様々な環境に置き,ボディーの色を決めたり形状を変更したりする.DesignCentral ImagerをDiamondTouch上で操作すればこのような作業が可能となると考え,今回導入した.以下のCGは本日操作法を勉強する一環として作成したもの.地上の風景がボディーや窓に写っている様子等,これを5万円程度のPC上でリアルタイムでグリグリとモデルを動かしながらできるというのは,スゴイと思う.アニメーション作成機能等を備えているようなので,操作に習熟したら動画を作成して紹介したいと思う.
7月13日に公開されたWiiredの”An Economic Analysis of the Somali Pirate Business Model”を一度ご覧になって欲しい.この記事では,”ソマリアの海賊”をビジネスという側面からとらえ,現状無政府状態であるソマリアにおいて,今やアンダーな世界で憧れの職業の一つでもあるといわれる海賊について,どのような海賊になれば儲かるのかを分析するためのシリアスゲーム”Cutthroat Capitarism: The Game(ザ・ゲーム:資本主義の喉を切る)”を紹介している.関連する日本語の記事はこちら.
このシリアスゲームはプレイヤが海賊長の役割を演じるもので,海賊船団を率いてターゲットとする商船を襲撃し, 人質を取り,身代金交渉を行う様子をゲーム上で再現することによって海賊の収支とリスクをゲーム上で体験することができるようである.現在わが研究室で開発中のThe Pirates of Somaliaとは目的とする観点は異なるが,同じ社会現象を対象としたモデリング&シミュレーションがすでに存在することを知り,驚いた.研究の参考になりそうである.
23号館101教室PC等へのソフトインストール手順は,Moodleの「数理情報工学演習」のページ(8月5日のエントリ)で引き続き公開していますので,当研究室に所属する学生は,各自のPCへ必ずインストールしておいてください.
学生が現在演習で用いているVBS2の開発メーカであるBohemia Interactive社が,コンシューマ用に開発したArmed Assault 2を用いると,VBS2よりも更に高画質でゲームをプレイすることができるようである.以下はその一例.いずれもカメラワークが素晴らしく,ショートフィルムとしてとても良くできた作品である.「このような作品を効率よく作成するためのカメラワーク支援ソフトを,ダイヤモンドタッチの特徴を活かして開発せよ」という課題を後期のゼミで出してみようかな.
このページは,iframeを用いてこのページをインライン表示しています.Flex (Action Script 3)を用いれば,Google EarthやGoogle Map等と連携させて,なかなかなことができそうですね.※FireFox及びGoogle Chrome上での動作は確認できてますが,IE(Internet Explorer)及びApple Safari上では動作しない場合があります.原因が判明次第アップデートします.
Action ScriptでGoogle Map APIを用い,Flexによりコンパイルして生成したFLASHの動作確認テスト.5秒後に中心座標が移動するようになってます.
http://www.watbot.co.uk/ria/SitAware/ には,指揮システムのSituation AwarenessツールとしてGoogle MAP APIとFlexを利用した例がソースコード付きで紹介されています.一見Google Earthのように見えますが,これはGoogle MAPです.現在うちの学生が数理情報工学演習でVBS2とネットワークを介して連携して動作するリアルタイム情勢表示ツールを作成してますが,とても参考になりそうです.
You can reach the MDL (room 509 of 23th building) by zooming in on the Google Map (yes, it's not a Google Earth but it's a Google Map!!!).
Flexでのプログラミング演習としてSphare Panoramavisonを作っている際,なんとSphare Panoramavionを動画で実現できるシステムがあるのを知った.まずは実例をみて欲しい.オランダのyellowBird(r)という会社のyellowBird Cameraという製品らしい.動画上をマウスでドラッグすると,視点をグリグリ360度変えることができる.DiamondTouchの上でこの動画を観ると,これはナカナカのもんだ.コンサートの臨場感がリアルに伝わってくる.ヒマラヤのトレッキング等のコンテンツを作成したら,凄いだろうな.将来は,こんなTV番組や映画やDVDが流行る時代がやってくるのではないだろうか.
日本SGI社製のDesign Central Imager(R)とDiamondTouchを用いて,複数のデザイナーによるデザインレビューの様子を再現してみました.
3年生の学生が現在開発中のシリアスゲーム「Pirates of Somalia」の1ショットをパノラマビジョンにしてみました.
※海上を操縦可能な水陸空両用車(!?)の操作法(前進:W,後退:S,右:D,左:A)