古市研究室では,研究の効率化と質向上のためにゲーム開発の各プロセスへの各種ツール導入を進めているが,最近は生成AIをスペルチェッカやPhotoshopのフィルタと同様に積極的な活用を進めている.特に,複雑で大量の情報を要約し,それを音声や動画で活用する技術は,ライフヒストリを記録し閲覧するアプリの開発は欠かせない.以下にそのごく一例を以下に紹介する.
1. ライフヒストリ記録閲覧アプリLHS開発への応用
古市研究室では,家族の間で記録されないまま失われてしまっていた情報を,日常の会話やインタビュー等家族間のコミュニケーションを通してトピックカードという名称のデジタル情報として記録し,家族間で共有することによって様々な視点で閲覧し次の世代に継承できるようにするための研究「ライフヒストリ記録共有閲覧システムの開発」を重点研究課題の一つとして2022年度から行っている.
開発コード名はLHS,初版はFileMaker上に試作して成果を「経験と知識の家族間シェアを促進するライフヒストリ支援システム」というタイトルで情報処理学会論文誌デジタルプラクティス(TDP)第3巻4号,pp. 39-50, 2022年10月で発表した.続いて2024年度はLHSをCMS上で再開発してLHS 2.0を開発,2025年度はWebアプリとしてLHS 3.0を開発し,講義での利用等により100名を超えるユーザによる評価と改良を継続している.LHS3.0の開発には,コーディング部分,イラスト部分および文章の要約部分等でAIを活用している.
LHSの開発に着手したきっかけは,若くして亡くなったために開発者が直接会ったことがない祖父母のことを,開発者が知りたいと思ったことに端を欲する.当初は,父親に聞けばわかるからいつでも良いと思って断片的にしか聞いてなかったところ,父親が2014年に急逝し,知る手段を失うという経験をしたことからである.
- 世の中には永遠に失われてしまう情報がある
人の命は永遠ではなく,誰もが思っているよりもおそらく儚く,その時になって後悔しないためには,以下の方法等が考えられる.
- 情報源を持っている人には,健在な時に機会を見つけて語る機会を設けてインタビューし,記録する
しかし,何を記録すればどのような価値が生まれるか,それは誰にもわからない.しかし,例えばエジプト人は石板にヒエログラフで記録したことによって,現代に叡智を伝えた.
そこで,家族間で交わす日常会話の中から,例えば構文「〇〇が〇〇で〇〇をした」を基本形として「トピック」という単位でカード型データベースに記録するシステムを構築したのが,LHSである.LHSでは,記録したトピックカードを閲覧する際に様々な形式で表示するが,それによって閲覧者にとっての価値が生まれるかもしれない.形として「トピック」という単位でカード型データベースに記録するシステムを構築したのが,LHSである.LHSでは,記録したトピックカードを閲覧する際に様々な形式で表示するが,それによって閲覧者にとっての価値が生まれるかもしれない.
例えば,LHSを用いた実験の例として「古市氏の歴史」を調べているが,その中に登場する人物の一人である「古市胤栄(ふるいちいんえい)1452-1508)に関するトピックカードを記録し,その結果をWikipediaに反映したものを NotebookLMで動画により解説したものが次の動画である.
また, NotebookLMで音声により解説したものが次の動画である.
以下は,スライド形式で要約した例である.各画像をクリックするとPDFファイルが開く.


