NHK総合の番組「歴史探偵 黒船来航」に,日本大学生産工学部の古市昌一教授(モデリング&シミュレーション),国際関係学部の淺川道夫教授(軍事史),生産工学部の粟飯原萌助手(シリアスゲーム),生産工学研究科博士後期課程学生川上智君(現役海上自衛官)が出演します.番組では,幕末1854年に2度目に江戸湾へ来航した黒船と,江戸防衛のために海上に築城された6つのお台場の砲台を舞台とし,もしその時に日米交渉が決裂していたらどうなっていたか?,これを日本大学の4名の各分野専門家が明らかにします.見どころはたくさんありますが,この番組のために新たに粟飯原萌先生が開発したウォーゲーム PERULI を駆使し,近田アナウンサーによる戦況実況を交えての議論にご着目ください.
- 番組名:歴史探偵 #2黒船来航
- 放送日時:2020年3月25日(水)総合 夜22:30~23:15
- ※地上波に加えて,日本語の国際放送及びNHKプラスによるインターネット配信で視聴できます
- ※番組HP https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=22720/
歴史探偵は2019年12月から新たに始まったNHKの歴史番組で,「歴史探偵#1本能寺の変」が次の通り再放送されます.この番組でも日本大学生産工学部の古市昌一教授(モデリング&シミュレーション)と生産工学部の粟飯原萌助手(シリアスゲーム),生産工学研究科博士前期課程学生高橋昂大君が出演し,明智光秀の軍勢が丹波亀山城から京都本能寺の行軍ルートを解明する部分で出演しています.黒船来航と併せてご覧ください.
- 番組名:歴史探偵 #1本能寺の変
- 放送日時:2020年3月23日(月)総合 午前0:40~01:30
- ※番組HP https://www4.nhk.or.jp/P6172/2/
以下は3回行われた収録時の記事です.
2020年2月11日(火),古市研究室には歴史学者の淺川道夫先生(日本大学国際関係学部)をはじめとするNHKの歴史番組制作スタッフが集まり,2020年1月13日,2月3日に続いて3回目の番組収録が行われました.
古市研究室では,学生が長年マルチエージェントシミュレーション方式により「関ヶ原の戦い」や「三方原の戦い」等戦国時代の戦いを再現する「戦国FUSE」,中国大返しや美濃大返し等戦国時代の行軍を再現する「戦国FITS」等を開発してきました.しかし,今回の番組では近代の戦い再現が必要なため,2020年12月26日から粟飯原先生がプロジェクトPERULIを開始,2月11日を目標として大学院博士後期課程の川上さんと古市先生及び一部学部学生の協力も仰ぎ,ウォーゲームPERULIを新たに開発しました.PERULIの開発にあたっては,(株)構造計画研究所のartisoc4を用いました.
PERULIは,1854年に東京湾・御台場で起こったかもしれないある事象を再現することができます.撮影最終日は,集まった全員が近田アナウンサーの実況によりeスポーツのスタジアムさながらの雰囲気につつまれて観戦,途中状況と結果について互いにコメント,議論しました.収録中にもプログラムとデータの一部改修が必要となり,その場で粟飯原先生と川上さんとが修正,収録は5時間連続で行われました.放送日等詳細は後日お知らせします,ご期待ください